しつけ縫いとは?
しつけ縫いは、本縫いの前やアップリケなどの飾り縫いをするときに、布がずれないように仮に縫いとめておく作業です。本縫いをする線からはよけて、しつけ糸の弱い糸で粗く縫います。
ずれなければ問題ありませんので、縫い目もキレイに整わなくても大丈夫です。
このひと手間が作品の仕上がりに影響することもあります!
しつけ糸の準備
しつけに使用する弱い糸です。一般的には、「しろも」と呼ばれている生成のものです。「かせ」のタイプのものは、使用する前に準備が必要になります。
①しつけ糸は「かせ」の形で販売されています。
②ラベルを外して、ねじれを戻します。輪になっている糸束の2か所を画像のように別に用意した糸でとめます。反対側を1か所はさみで切ります。
③使用するときは、両端を押さえて糸で結んである2か所の間から1本ずつしつけ糸を引き出して使用すると、散らからずバラバラにならずに済みます。
しつけ縫いのやり方
①縫いつける布の端から中央に向かってまち針を打ちます。
②針に通した糸の端は玉結びをしません。本縫いの位置よりも約1cmほど内側を大きめの針目で縫い進めます。
③ずれないようにするために、角などはしつけ縫いでおさえます。
④しつけ縫いをし終わったら、まち針を抜きます。また、縫い終わりの玉どめもしません。余った糸は長めに残して切り、本縫いが縫い終わったときに引き抜きやすくしておきます。
⑤本縫いが終わったら、しつけ糸を抜きます。
【しつけ縫いが終わった状態】