布の始末で最も技術が必要となるのが、バイアステープを使用した方法です。細い布でくるむ方法で、市販品もありますし作ることもできます。
バイアステープの種類、作り方、くるみ方(直線、曲線)を紹介していきます。
バイアステープの種類
バイアステープは主に2種類あります。
両折りタイプ
両側が折られている一般的なバイアステープです。布端をくるんだり、見えにくいように内側に付けることも可能です。素材も様々で、平織のものやニット、柄があるものもあります。
縁取りタイプ
両折りタイプをさらに2つ折りしたものです。布端をくるんで縫うだけで、きれいに始末することができます。
画像は、アイロン接着ができるタイプのものです。
バイアステープを自分で作る!便利な道具
バイアステープは市販品ならば簡単です。作品の布と同じ色や柄にしたい場合は、自分で作ることができます。バイアステープを作る便利なテープーメーカーを使用すると、真っすぐにさまざまな太さのバイアステープを作ることができます。
ただし、アイロンで折る作業が必要のため、ナイロン生地やビニール生地などの加工にはやや向きません。
バイアステープの作り方
何本かに分けて裁ち縫い合わせれば布の無駄もなく作ることができます。
真っすぐにきれいに折るにはテープメーカーを使用するとよいです。
作りたいテープの幅に合わせて選びましょう。
①布は地の目を通して正バイアス(45度)になるように布に線を引きます。
②使う長さの分だけ布を裁ちます。ロータリーカッターを使用すると速くキレイに裁つことができます。
③同じ角度になるように布端2枚を中表にして縫い合わせます。斜めになるように縫い合わせて、ぬいしろを開いて布からはみ出ている部分は切り落とします。
【中表にして合わせ、まち針でとめる】
【縫い合わせた状態】
【ぬいしろをアイロンなどで開く】
【余分な部分をカットした状態】
④テープメーカーに通します。両端が折られて出てくるので、少しずつ引き出しながらアイロンをかけます。
画像のようにハサミの先や、目打ちで通します。
引っ張り出したらアイロンをかけて折る
⑤しっかりさせたいときは、テープ状の接着芯を使用するとよいです。
バイアステープの完成
バイアステープのくるみ方(直線)
①布の表側にバイアステープを裏にしてのせます。折り目の上をミシンで縫います。
【折り目の上をミシンで縫った状態】
②布を裏にしてテープでくるみ、まち針を打ちます。テープは①で縫った縫い目の約2mmほど多くかぶせるように折り、まち針を打ちます。
③表のテープの上は縫わないようにして、布端のきわをミシン縫いします。
裏はテープに縫われている状態です。裏は見えないですが、指先で確認しながら縫い進めましょう。
バイアステープのくるみ方(曲線)
①テープの端を約1cm折り返します。表の布端に沿いテープを重ね、まち針は細かく打ちましょう。
まち針を打ち終わった状態です。余った布は裁ちます。
②テープの折り目の上を縫います。
③裏返して、②で縫った目の上に約2mm多くかぶるように折ります。
また細かくまち針を打ちましょう。
④表側から見たときはテープのわきが縫われている状態になり、裏から見た時はテープの上が縫われている状態になるようにミシン縫いします。
縫い終わった状態です。
【表】
【裏】
※画像は2mmよりもやや幅が広くなってしまっています(^^;)