学校で使用する体操着や、スポーツウェアに付けるゼッケンを付ける機会があると思います。裁縫が得意な方は何てことのない作業かもしれませんが、苦手だな・・と感じる方も多いはずです。裁縫が苦手でも学年やクラス、チームが変わることで付け替えも頻繁にありますから、コツをおさえてハードルを下げてしまいましょう。
ゼッケンを付ける方法はいくつかあります。アイロンで付けられるタイプのものもありますが、体操着はお洗濯の機会が多いので、できればしっかりと縫い付けておきたいですね。
たてまつりでゼッケンをつける
たてまつりはつける布を選びません。どのような布でも対応可能で一般的な方法です。
①ゼッケンのサイズにあわせて、チャコペンシルで作りたい大きさの布を描き、1cmほどのぬいしろをとり裁断します。
すでに決められている指定のゼッケンの場合は、この作業は必要ありません。
②裏返してぬいしろ1cmほどをアイロンで折ります。
③名前は、衣類にマジックのインクが付着しないよう、縫い付ける前に書いておきます。
ゼッケンを付ける位置を決めます。ずれたり曲がったりしないようにまち針を打ちます。
④針に糸を通し(1本どり)玉どめをしたら、針を布の裏側からだしてたてまつりをします。たてまつりの詳しいやり方は下記のページで参照下さい。
ゼッケンのたてまつりは、細かい方がきれいに仕上がります。体操着やスポーツウェアなどは伸縮性のある生地が多いので、緩めにまつるとよいです。
糸は、目立たないよう同系色がおすすめです。画像は、分かりやすいようあえて目立つ色の糸を使用しています。
⑤つけ終わったら、針は裏に出して玉どめをします。
【表】
【裏】
チェーンステッチでゼッケンをつける
手縫い糸でチェーンステッチをかけると、見た目も見やすくキレイに仕上がります。チェーンステッチは伸縮性が生まれるので、糸が切れにくいというメリットがあります。
とくに水着などにおすすめです。
水着につける場合を想定して実践してみました。
水着などはアイロン接着できるゼッケンが多いですが、洗濯を繰り返すとはがれてしまうこともあるため、アイロンした後でチェーンステッチをかけるとベストです。
①ゼッケン用の布を必要な大きさに裁断して、布あてをしながら中温に設定したアイロンで接着します。
水着は、アイロンが直接あたると、溶けてしまったり破れが生じてしまうので、アイロン接着をしなくてもよいです。
【水着に最適なゼッケン】
ゼッケンの布自体も伸縮性があるものを選びましょう。
②針に糸を通して(1本どり)糸端を結びにします。ゼッケンの縁をチェーンステッチで縫います。チェーンステッチは細かくしますが、糸はきつく引かないようにします。
チェーンステッチの詳しい縫い方は、下記のページを参考にして下さい。
③最後の縫い終わりには、先端の外側に針を出して糸を引き抜き、裏側で玉どめをします。
縫い終わった状態
水着の着替えで伸びても、この通り縫い目も伸縮するので糸が切れにくい状態です。
ゼッケンを手縫いするとなるとひと手間です。
切れたり、ほつれたりすると縫い直しの回数も増えてしまいますが、チェーンステッチで縫えば少しは解消しそうですね。