布の知識・耳、目、幅、裏、表、織り、染めについて

布を扱うときに必ず知っておけなければならない布の知識である、耳、目、幅、裏、表について紹介します。布を正しく扱うためには、ぜひ知っておきたい内容です。

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布の耳と目

布には耳と目があり、【布耳】は横糸の端を指します。布を裁断するときには布耳は使いません。

【布目】は縦糸の方向を指します。縦糸がゆがむと型崩れを起こすため、布の裁断、型紙で布目方向を示している【矢印】がある場合には、向きを揃えます。布目が合わない布同士を縫い合わせると、洗濯をしたり、使用しているうちに伸びたり、ゆがんだりする原因となります。

布の表と裏

布はプリント生地であれば、表と裏の見分けは簡単ですが、無地の生地使用する際には表面の見た目では判断が難しいですね。

そこで、布の表と裏を見分ける時は、布耳をチェックしてみましょう。布耳の横には、針の穴のような小さな穴が並んでいます。この穴の凹み、盛り上がりで判断します。

穴が凹んでいる方→布の表

穴が盛り上がっている→裏

布の幅

布の幅はいくつか種類があります。

約90cmから約120cmが一般的で、110cm程度の幅が多いです。カーテンやカバーなどのインテリア向けの生地は、幅が広く約150cmのものもあります。ソーイングブックなどで裁ち方図が掲載されている場合には、生地幅によっては必要になる量が異なりますので注意しましょう。

布の織り、染め

布の織りは大きく分けて【平織り】【綾織り】があります。

【平織り】は縦糸と横糸を主に1本づつが交差して、平らに織られている布です。

【綾織り】は斜めのうねがある布です。

布の染めは大きく分けて【先染め】【後染め】があります。

【先染め】は織る前の糸の状態で染めたものです。

【後染め】は布を織った後に染めたものです。表面に色があり(柄がある)裏面は色がない(柄がない)布は、プリント生地と呼ばれ後染めの布です。