布の地直しと布の水通しのやり方について紹介します。
布の下準備とは?
手芸ショップなどで布を買ってきて、そのままの状態で使用すると、折りたたんだり、巻き付けたりなどで縦糸と横糸がゆがんでいます。また、縮みやすい布はあらかじめ水につけて縮ませておきます。また色落ちしやすい布や糊付けされている布も水通しをしておくことよって、完成品のゆがみ、縮み、色落ちを防ぎます。
このような作業で布の下準備をしておくと、作業もしやすく、仕上がりもキレイになります。
布の地直しやり方
まずは【地の目を通す】作業です。地の目を通すとは、横糸を1本抜き横糸の線を出します。
①適当に裁断した場合、真っすぐに見えますが、布は斜めに裁断されていることがあります。
②布の耳の内側を上から約5cm程度切り込みを入れて、横糸が引きやすいように、縦糸を数本抜いてほぐしておきます。
③横糸1本をしごくようにして引き抜きます。糸が切れないように慎重に。引き終わると地の目が現れます。
⑤地の目に沿って裁断し、布耳と垂直になるようアイロンで整えます。
布の地直しはしないとダメ?
布の地直しをしてから、プリント柄を見ると【あれ?】と思うことがあります。プリント柄が斜めになっていることがあるのです。これは、生地メーカーにもよりますが、水通し地直しされていない状態でプリントしてしまった生地もある・・・というわけです。
そうなると、本来布は垂直で正しい状態でも、プリントが曲がってしまうと見た目はよくありません。制作する品物にもよりますが、プリント柄を重視する方を選択することもあります。ケースバイケースです。